日本語の作文技術 / 本多勝一

ISBN:4022608080
仕事の合間を縫って、今読んでいる本です。
昔からの悩み事なんですが、私は日本語を扱うのがへたくそです。へたくそと言うか、私の日本語は変です。そんな私も、高校生のときは物書きになることに憧れて、いろいろな文章を紡いでいました。そのときは、自分が書く文章が人と違うということに気づいていませんでした。だから、熱心に文章を書くことができたのです。なぜ人と違うことに気づかなかったのかというと、私は読書が大っ嫌いだからです。人の文章を読まなければ、自分の文章と比較することなんてできません。さらに、国語が嫌い(苦手)という致命的な趣向も持ち合わせていました。国語が苦手で、読書が嫌いなくせして物書きになりたい。今思えば、おかしな夢を持っていたものです。
そんな私でも、物書きを夢見るときはがんばって文章をひねり出していました。語感と語呂とかっこよさを求めて。そのときは、どのような文章が良いかなんて考えたことはありません。ただ、ひたすら直感に頼っていました。
あれから5年、今でも私の日本語は変です。そして、この本を今読んでいるわけです。まだ読み終えてませんが、非常にためになるなと驚いています。まあ、キターという感じです。5年前の直感が、ものの見事に整理されていきます。あの時、なんでその語順を選んだのか、あの語順は気に入らなかったのか、すべて書かれています。それも、非常にシンプルな形に整理されて。
できれば5年前に出合っていたかった本です。