マンガ 化学式に強くなる

ISBN:4062573342
どこかの書評で、「ブルーバックスもとうとうマンガになったか」なる記事を読むや否や何も考えずに速攻で注文しました。
ストーリーはというと、生徒役である女子高生の幸ちゃんと、先生役のつくばの研究者であるお兄さん(名前が分からん)が、交友を深めつつついでに勉強もしちゃうというものです。正確には勉強を教わっているうちにだんだんと交友を深めていくという感じなのですが、私には化学式の解説という本題よりも、微妙な小ネタのほうが面白くて仕方がありませんでした。
で、肝心の化学式に強くなれるのかというと… 教科書が分からないやつが読んでも結局無理じゃね〜の、これじゃあ、ってな感じです。教科書に書いてある内容を相当省いたうえで、文章の代わりにマンガにしただけで、教科書と本質的な難しさは変わってないと思います。もちろん、教科書に比べれば幾分分かりやすい表現にはなっていますけどね。なんだかんだ言っても、手を動かし頭を動かして化学式を実際に追いかけていかないと、理解できないということです。
しか〜し、この本の最大の魅力は、やはりマンガで書かれているということかもしれません。本題ではないマンガの部分も微妙に読ませる魅力を持っているので(少なくとも私はこの手のものは好きです)、ついうっかり手にとってぱらぱらとページをめくってしまうという魔力をこの本は持っています。そしてぱらぱらとめくったが最後、次第にこの本の本題部分も脳みそに染込んでいくのではないでしょうか。
で、私は結局モルは分かるようになったかと言うと…
理系の大学院生なのに!!>俺